夢は駆け巡る

YS1986の私見による車を中心とした、日々の日常を綴ります。

自己紹介の続き。E39AギャランVR-4編-2

貴方は好きなモノの欠点を見つけたらどうしますか?

 

今回でVR-4の話、終わるのかなぁ?YSです。よろしくお願いします。

 

前のブログで車の3大要素の内、「走る」について書いたけど、今回は「曲がる」について書きます。E30系ギャランのVR-4は形式がE39AとE38Aがあります。2つの違いは?と言うと4WS機能が付いているか?否か?の違い。

 

今、4WSが付いている車って恐らくない。これもバブル期に生まれた技術の一つ。日本語に直すと4輪操舵。具体的には、ハンドルを切った際に、前輪は当然向きを変えるけど、後輪もそれに合わせて向きが変わるのを言います。初めて世に4WSが出たのは、R31スカイラインHICASかな?その時は、同位相と言って前輪の向きと同じ方向に後輪が向きを変えていたのです。その後、トヨタ、ホンダ、マツダも4WSの設定のある車を出してきた。トヨタセリカ、ホンダはプレリュード、マツダはセンティアだったかな?どれも逆位相という、後輪が、前輪の切れ角によって逆方向にも向きを変えるシステムだった。ハンドルをちょっと切った位では同位相で、大きく切った場合は逆位相。そんな感じ。プレリュードは、それを電気制御ではなく機械的に動かしていた…かな?センティアは電子制御だったと思う。後々、ホンダとマツダと特許絡みで争ったりしていました。見た目でわかるか?と言うと、プレリュードのそれは見た目でハッキリと後輪がくねくね曲がるのがわかる位。セリカも目視で確認できたと思う。

 

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プレリュードの4WS 逆位相時

話しを戻して、ギャランの4WSは?と言うと、電子制御の同位相のタイプ。では、何故こんな機能が必要か?と言うと、駆動方式の絡みです。駆動方式は何度か書いているけど、フルタイム4WD。今でこそ知っている方も多いけど、4WDって基本、直進安定性は抜群に良いけど、コーナリングに関しては諸刃の剣なのです。4つのタイヤが駆動力を持って、前に進むことで、コーナー姿勢も安定する傾向にはある。でも、同時に、全部のタイヤが直進しようとするから、コーナーでは思いっきりアンダーステアになる訳です。それを解消しようとして4WS機能を付けたのだけど。そして、ラリーではA.バタネンが、オンザレール感覚と言っていたけど、箱根の山ではそれを感じることはできませんでした。ちなみに、4WDの良いとこ取りをしようとしたのが、R32スカイラインからGT-Rに採用されているアテーサE-TS。常時は4WD駆動で、コーナリング中はフロントへの駆動力を切ってFR駆動とするもの。これはこれで、素晴らしいシステムなのだけど、コスト面と車両重量の増加という2つの問題があったりする訳で。

 

ギャランに話を戻すと、どうやってアンダーステアを殺すか?ですが、勿論、私の腕の問題もあります。これを機械的に殺そうとすると、一番簡単…と言うか、やってみて知ったのはサスペンションの交換。バネとショックアブソーバーを固めのものに交換してみると、見違える様に曲がるようになりました。では、その理論は?と問われると、正直良くわからない。とほほ…。ただ、純正の足回りではロールが大きくなりすぎて、車の踏ん張りが効かなかったりする。では、固い足回りにすれば速くなるのか?という問いに対する答えは、相当後になって得られます。

 

やっぱり、話しきれませんでした。次回は「止まる」に関して書く予定。読んで頂きありがとうございました。